先回は世の中の変化として見える部分を書きましたが、今回は見えない市場とモノづくりの変化に付いて書いてみます。
しかしここまで述べてきたことだけでは済まされない。市場そのものが大きく変化しており、その結果モノづくりも変わらざるを得ない状況になっている。
作れば売れる時代ではプロダクトアウトの少品種大量生産のモノづくりで十分であった。当時はQCサークルのような品質向上や能率向上を実現する現場改善活動が生産能力を拡大し収益向上に大きな成果を生み出した。
その後、次第に品種が増えてくるとマーケットインの多品種少量生産に移行した。その際、顧客を待たせずかつ在庫を増やさないで注文に応えるため、モノづくりはトヨタ生産方式に代表される売れたモノを短時間で作り補充する生産方式が広まり、生産リードタイムの短縮が進み日本の製造業の評価が高まった。
しかしそれにもかかわらず日本では既に多くの中小零細企業が倒産や継承者不足で姿を消している。5Sもムダ取りも十分に行って生き残ってきた高いレベルの工場でも昔のようには売れないし、また売れても儲からないというところが多い。そして現場は日々の生産出荷だけでもかなりギリギリで、現場監督者を中心にかなり追い詰められた状態でやりくりをしている。その結果、これまで一生懸命改善し現場力を高め、日本国内では無敵と思われる実績を上げている企業であっても、当の社長がこのままではダメだと不安を感じていることも多い。
Question 日本のモノづくりはトヨタ生産方式に代表される高いレベルの実力を持っています。それにもかかわらず苦戦を強いられているのも事実です。なぜだと思いますか?
先回JDパワーの米国自動車初期品質調査のことを書きましたが、詳細は下記サイトをご覧ください。
http://japan.jdpower.com/ja/press-release/2017%20US%20Initial%20Quality%20Study%20%28IQS%29/JP
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2021.04.06
【第185回】コンサルタントの改善日記 現場改善における【良い褒め方】と【悪い褒め方】のお話をさせていただきました。
まずは褒めて褒めて褒めて、そこへ自らカイゼンのアイデアをプラスして、全員で一緒に実行していきましょう。
そうすることで、カイゼンがどんどん出てくる、本当に強いチームになりますよ!
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2021.04.02
【第184回】コンサルタントの改善日記 残念ながら絶版になってしまった「現場改善入門」から、カイゼンの基礎についてお話してみました。
早く作った方が良いと思っていませんか? そこに潜む問題点を解説します。
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2021.03.30
【第183回】コンサルタントの改善日記 今回は農業の現場で改善をさせていただきました。
みんなでカイゼンを行い、たった3時間で使いやすい倉庫に生まれ変わりました。
撮影にご協力して下さったのは、株式会社 野菜くらぶ様です。
株式会社 野菜くらぶ: https://www.yasaiclub.co.jp/index.php複数の会社の方々が集まって、全員で一つの会社の改善を実行するというとてもユニークな改善となりました。
順番にどんどん改善を実行していくとのことで、これから更に大きな成果が出ることでしょう!楽しみです。 -
2021.03.09
【第179回】コンサルタントの改善日記 カイゼンの事例をご紹介いたします。
ネジ締めカイゼンで作業時間が大幅短縮、生産性が3倍にもなったそうです。
設備に合わせてカスタムする技術は本当にすごいです。
撮影にご協力して下さったのは、株式会社熱学技術様です。
株式会社熱学技術: https://www.netugakugijutu.com/ -
2021.03.05
【第178回】コンサルタントの改善日記 能率を上げ、在庫を減らすには、「一回つかんだら放さない」。
分かりやすくカイゼンを解説させていただきました。
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2021.03.02
【第177回】コンサルタントの改善日記 「お客様のご要望から生まれるカイゼン」の事例を2つご紹介します。
お客様の望みを叶えることが新たなカイゼンに繋がります。
お客様の声を聞いて、カイゼンを加速させていきましょう。