先回は世の中の変化として見える部分を書きましたが、今回は見えない市場とモノづくりの変化に付いて書いてみます。
しかしここまで述べてきたことだけでは済まされない。市場そのものが大きく変化しており、その結果モノづくりも変わらざるを得ない状況になっている。
作れば売れる時代ではプロダクトアウトの少品種大量生産のモノづくりで十分であった。当時はQCサークルのような品質向上や能率向上を実現する現場改善活動が生産能力を拡大し収益向上に大きな成果を生み出した。
その後、次第に品種が増えてくるとマーケットインの多品種少量生産に移行した。その際、顧客を待たせずかつ在庫を増やさないで注文に応えるため、モノづくりはトヨタ生産方式に代表される売れたモノを短時間で作り補充する生産方式が広まり、生産リードタイムの短縮が進み日本の製造業の評価が高まった。
しかしそれにもかかわらず日本では既に多くの中小零細企業が倒産や継承者不足で姿を消している。5Sもムダ取りも十分に行って生き残ってきた高いレベルの工場でも昔のようには売れないし、また売れても儲からないというところが多い。そして現場は日々の生産出荷だけでもかなりギリギリで、現場監督者を中心にかなり追い詰められた状態でやりくりをしている。その結果、これまで一生懸命改善し現場力を高め、日本国内では無敵と思われる実績を上げている企業であっても、当の社長がこのままではダメだと不安を感じていることも多い。
Question 日本のモノづくりはトヨタ生産方式に代表される高いレベルの実力を持っています。それにもかかわらず苦戦を強いられているのも事実です。なぜだと思いますか?
先回JDパワーの米国自動車初期品質調査のことを書きましたが、詳細は下記サイトをご覧ください。
http://japan.jdpower.com/ja/press-release/2017%20US%20Initial%20Quality%20Study%20%28IQS%29/JP
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2021.01.26
【第170回】コンサルタントの改善日記 自動販売機のコインは縦と横、どっちが入れやすいでしょうか。
動作を気にすることで改善に繋がります。
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2021.01.19
【第168回】コンサルタントの改善日記 ポストコロナでも、リモート技術を活用すれば現場改善のスピードは落ちません。
360度カメラを使用した改善の様子をご紹介いたします。
撮影には、株式会社パーツ精工様にご協力いただきました。
株式会社パーツ精工:http://www.parts-seiko.com/index.html動画内で使用した360度カメラについては、株式会社NOSSA様のシステムを使用しております。
株式会社NOSSA:https://www.nossa.co.jp/ -
2021.01.08
【第166回】コンサルタントの改善日記 安価に導入できた上に、経営に役立ったITカイゼンツールをご紹介します。
撮影にご協力して下さったのは、ヤマシン醸造株式会社様です。
ヤマシン醸造株式会社:http://yamashin-shoyu.com/
デジタルネイティブの方をチームに入れると、会社がパワーアップします。
彼らは我々世代が知らないことを本当にたくさん知っています。
SNSの知識と、それを運用するスピード感は本当にすごいですよ!
積極的に改善の会議に参加してもらって下さい。
特別なシステムとは別に、安価で導入できて効果的なITツールはたくさんあります。
ぜひ導入してみて下さい。
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2021.01.05
【第165回】コンサルタントの改善日記 レイアウトをスピーディーに変更し、場所を作った事例をご紹介します。
撮影にご協力して下さったのは、株式会社 加藤製作所様です。
株式会社 加藤製作所: http://www.katog.co.jp/index.html
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2020.12.29
【第164回】コンサルタントの改善日記 凄腕の改善コンサルタントがあなたの会社にすでにいるのかもしれません。
リバースメンタリングで会社が変わります。設備導入の検討をする重役会議に新入社員を呼んだところ、その新入社員が
「このアプリでも代用できませんか?」
と、iPhoneで全てを解決してしまうことがある時代です。どうやら時代は本当に変わってしまったようです。
デジタルネイティブの人の知恵を積極的に導入して下さい。 -
2020.12.15
【第161回】コンサルタントの改善日記 小さな改善を積み重ねて、工場を安全に働ける場所に。
実例をご紹介します。ご協力いただいた企業様
株式会社 加藤製作所様 「でっぱりを取り外した改善」
ヤマシン醸造株式会社様 「先端にクッション材をつけた改善」