いつもは『儲かるメーカー改善の急所101項』を使って今の時代に必要な改善のお話をしていますが、今回はちょっと趣向を変えて改善に必要な元気についてです。
私たちが実行している「改善」ですが、これを英語で何というかご存知ですか?
答えは “KAIZEN” です。一体いつからそうなっているのでしょうか? 私は約30年前に改善研究所所長の今井正明先生が “KAIZEN The Key to Japan’s Competitive Success” という本をアメリカのマグロウヒル出版社から英語で出されたことがきっかけだと思います。この本が日本には “KAIZEN” という日本独特の活動があってそれが日本の会社の経営を支えていることを世界に紹介しました。それで “KAIZEN” という言葉が定着したということです。
今井先生はこれまで2冊の大きな本を書かれていますが、次の3冊目はモノづくり経営の本を書くとおっしゃって現在国内の優秀事例を集めておられます。その一環で先日私の指導先のP社にいらっしゃいました。
指導日の前日夜に私は今井先生と東京で待ち合わせて埼玉県P社の最寄り駅に電車でご一緒に移動しました。電車は混んでいて私たちは並んでつり革につかまって立っておりましたが、しばらくして前に座っていた一人の男性が下車されて空席ができました。すると今井先生は間髪入れず「柿内さん、どうぞ座ってください!」と大きな声でおっしゃったのです。私は昭和26年生まれの66歳で、席を譲られてもおかしくない年齢ではありますが、今井先生は更に年上で昭和5年生まれの87歳です。もちろん私が席を譲ったのですが、この元気はすごいと思いました。
翌日の私の指導会の時も、現場で先生はずっと立ちっぱなしでしたが全く疲れた様子もなく大きな声で鋭い質問を投げかけられました。
ここでの気付きですが、改善活動にはいろいろなことが必要ですが、まず元気であることが大切だと思いました。今井先生はいつも大きな声でニコニコしてお話しをされます。そしてまたすぐにヨーロッパに講演会に出発とおっしゃっていましたからもうすでに日本にはいらっしゃらないのでしょう。元気の秘訣は?と尋ねたところ、「まだまだ 改善しなければいけないことがたくさんあるので元気でないわけにはいかないんだよ!」とのお言葉…。
今井先生を見習って、お互い元気で頑張りましょう!
今井先生(右)と
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2021.12.10
【第237回】コンサルタントの改善日記 -
2021.11.02
【第229回】コンサルタントの改善日記 現場改善の事例をご紹介させていただきます。
物を前にして、現場、現物で一つのことについて皆で話せば必ず答えが出ます。
集中して色んな改善を実行していきましょう。撮影にご協力いただいた会社は、山口包装工業株式会社様です。
山口包装工業株式会社: https://yamaguchi-kf-pack.com/ -
2021.02.09
【第173回】コンサルタントの改善日記 工場の見える化、実践動画です。
見える化で、皆様の工場をどんどん強くして下さい。
一緒に日本の製造業を強くしていきましょう!
今回の動画は、株式会社永沢工機の皆様にご協力いただきました。
株式会社永沢工機: http://www.nux.co.jp/index.html -
2021.02.05
【第172回】コンサルタントの改善日記 KZ法を使った改善で工場にスペースを生み出します。
現場の動画を見ながら解説させていただきました。
今回の動画は、株式会社永沢工機の皆様にご協力いただきました。
株式会社永沢工機: http://www.nux.co.jp/index.html今の日本のモノづくりに、全体最適の考え方はとても大切です。
考え方の次に大切なのは、やり方です。
ここでご紹介するKZ法はその具体的な実行方法の1つだと確信しています。
ご参考になれば嬉しいです。 -
2020.06.24
【第133回】コンサルタントの改善日記 今回は私の履歴書の第3話となります。
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2020.06.24
【第132回】コンサルタントの改善日記 今回は私の履歴書の第3話となります。