先回、「まさかの時代」にするべきこととして、今すぐに実行して「もうできちゃったの、まさか!」と人に言わせることだと申し上げました。
しかし実際にやろうとするといろいろな障害が出てくるものです。今回はそれらの障害についてお話しします。
例えば現在のやり方に対して全く違う新しい方法が提案されて、もしそれが実現したらとてもいいことが起きそうだという事例を想定します。間違いなく全員一致で改善実行が始まるかと思いきや、けっこう反対意見が出たりします。
ナゼでしょうか?
もちろんいろいろなケースがあるとは思いますが、私が出会う一番多い事例をご紹介します。
私たち日本の製造業は改善実行レベルが高いので、どんな仕事でもそれなりにやりやすい方法に改善がされていて、その時点でかなりバランスが取れてしまっているのです。そこでこれから更にいい方法に変わるといっても、その変わる過程でバランスが崩れる瞬間があります。その時にボトルネックになる工程の人たちに大きな無理がかかりそこから悲鳴が上がる可能性があるということです。
すなわちその人たちにとってはその改善を実行することがとてつもなくリスキーで心配なことなのです。そういうことを考慮しないで、いいことなんだからとにかくやれ!と言ってあとはお任せとなってしまうと大変な問題が発生するのです。
そこで、そのような問題が起きてもみんなで協力してボトルネックを発生させないような準備が必要ということになります。みんなで助け合って次のステップに進むのです。変化の瞬間に発生するすごく大きい負荷を前もって察知して全員で準備することで、みんなが安心して新しい仕事のやり方にチャレンジできるでしょう。
このように一つのことをみんなで実行することにより、情報の共有化が進み助け合いによるチームワークのレベルアップにつながるのです。
-
2023.03.21
【第295回】コンサルタントの改善日記 「段取替え」に関して現場でもよく質問される2つについてお話させていただきました。
1つ目 生産性を上げたいので段取替えの回数を減らしたい
2つ目 シングル段取りが出来たらもう改善の必要はないのか -
2023.03.07
【第294回】コンサルタントの改善日記 『儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉』について深堀り解説をさせていただきました。
改善の急所27 見えないものを見えるようにする方法
実際の事例を交えながらお話いたしました。
改善の急所はAmazonにてご購入いただけます。
儲かるメーカー 改善の急所〈101項〉(日本経営合理化協会) https://amzn.to/35ms49a -
2023.02.21
【第293回】コンサルタントの改善日記 とても素晴らしいと感じた改善をご紹介させていただきました。
日本の製造業らしい貴重なカイゼンです。
撮影にご協力いただきましたのは、株式会社熱学技術様です。
ご協力いただき誠にありがとうございました。株式会社熱学技術: https://www.netugakugijutu.com/
-
2023.02.07
【第292回】コンサルタントの改善日記 2022年の現場カイゼン活動を振り返りながら、お話をさせていただきました。
苦しいこともあったと思いますが、良い変化もあったことと思います。
2023年も時代の変化を乗り越え飛躍していきましょう。よろしくお願いいたします。
-
2023.01.24
【第291回】コンサルタントの改善日記 現場改善におけるサプライチェーンとはどういう事かについてお話させていただきました。
これからも様々な事が起こると思いますが、
改めてベーシックなところに立ち戻るということは非常に役立つと考えます。 -
2023.01.10
【第290回】コンサルタントの改善日記 「7つのムダ」について事例を交えながら解説させていただきました。
「7つのムダ」が頭の中にあれば、気付きが増え現場のカイゼンが進みます。