先回で400枚のカードが貼り終わりました。
3時間で終わるというKZ法ですから、多くの人はこのカードが貼られた様子をカメラで撮って後で分析するんだろうと思うのですが、全く違います。これらのカードが貼られたモノをすべてラインの外に運搬します。
えっ、3時間後に仕事を始めるんだったらまた全部元に戻すんでしょ! だったら運ぶだけムダではないですか?と聞かれます。
しかしカードを貼っただけでは分からないことが移動するとたくさん見えてくるのです。ですからみんなで運び出します。
移動する場所ですが、現場の近くの広い場所に「不要品」、「不急品」、「必要品」の3つの場所を用意して、その3か所に分類して置きます。
「不要品」は基本的には仕事で使わないゴミのようなモノです。錆びていたり壊れているモノや、型が古くてもう使えない部品とか…いろいろあると思います。
「不急品」はひと月以内には使わないけれど、それ以降には使うというものです。金型などに多いですね。あるいはロットサイズが大きいのでひと月以内に使い終わらないようなモノもここに分類です。
「必要品」とは、要るものであるのに何か問題があって貼られたということでしょう。こういう置き方だと検査前か検査済かが分からないとか、あるいはこんなに大きな入れ物だと重くて危険とかです。
実際に作業をしてみると、カードを貼る作業は正確性などをあまり考えなくていいので簡単にできるのですが、この分類は少し苦労します。それは「不要品」か「不急品」かの区別がつかないことが多いからです。
迷ったときにその答えをそこの現場の人に求めると、返ってくる答えは決まっています。
「私はそれを全く使ったことがないので要らないのですが、多分、他の人が使うと思うので後で調べますから、不急品に分類しておいてください…。」というものです。
これをどうするか…は次回にご説明いたします。
写真 外に運び出されたモノ
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2021.04.06
【第185回】コンサルタントの改善日記 現場改善における【良い褒め方】と【悪い褒め方】のお話をさせていただきました。
まずは褒めて褒めて褒めて、そこへ自らカイゼンのアイデアをプラスして、全員で一緒に実行していきましょう。
そうすることで、カイゼンがどんどん出てくる、本当に強いチームになりますよ!
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2021.04.02
【第184回】コンサルタントの改善日記 残念ながら絶版になってしまった「現場改善入門」から、カイゼンの基礎についてお話してみました。
早く作った方が良いと思っていませんか? そこに潜む問題点を解説します。
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2021.03.30
【第183回】コンサルタントの改善日記 今回は農業の現場で改善をさせていただきました。
みんなでカイゼンを行い、たった3時間で使いやすい倉庫に生まれ変わりました。
撮影にご協力して下さったのは、株式会社 野菜くらぶ様です。
株式会社 野菜くらぶ: https://www.yasaiclub.co.jp/index.php複数の会社の方々が集まって、全員で一つの会社の改善を実行するというとてもユニークな改善となりました。
順番にどんどん改善を実行していくとのことで、これから更に大きな成果が出ることでしょう!楽しみです。 -
2021.03.09
【第179回】コンサルタントの改善日記 カイゼンの事例をご紹介いたします。
ネジ締めカイゼンで作業時間が大幅短縮、生産性が3倍にもなったそうです。
設備に合わせてカスタムする技術は本当にすごいです。
撮影にご協力して下さったのは、株式会社熱学技術様です。
株式会社熱学技術: https://www.netugakugijutu.com/ -
2021.03.05
【第178回】コンサルタントの改善日記 能率を上げ、在庫を減らすには、「一回つかんだら放さない」。
分かりやすくカイゼンを解説させていただきました。
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2021.03.02
【第177回】コンサルタントの改善日記 「お客様のご要望から生まれるカイゼン」の事例を2つご紹介します。
お客様の望みを叶えることが新たなカイゼンに繋がります。
お客様の声を聞いて、カイゼンを加速させていきましょう。