新年あけましておめでとうございます。今年の改善レベルの話をいたします。
現場改善には二種類あります。
一つは問題が起きてしまって、それを現場で解決する問題解決の現場改善。そして二つ目は将来に向けてよりレベルの高いモノづくりを実現する課題達成の現場改善です。
もちろん両者とも大切で立派な現場改善です。
ただここで注意する必要があることがあります。実はかなり多くの現場改善が前者の「問題が起きてしまったことに対する対応を現場改善で実施した」であることです。これはあくまで現状維持レベルですから、世の中の変化を考えると不十分なのです。その次のステージがあるということを認識することが大切です。
さて、その次のステージを目指す改善とはどういう改善でしょうか? 例えばもうすでに始まっている少子高齢化の結果、人材が不足します。ですから生産性をまず3割は向上させる必要があるでしょう。あるいは世の中はあらゆるところでスピードアップしています。Amazonで朝に本を注文すると夕方には手元に届いていますね。こんな時代のモノづくりに求められるのはリードタイムの短縮です。半減をねらいましょう。
これだけの規模の改善だと現場の一部門だけではどうにもなりませんね、これまで話してきたように会社のすべての人たちが現場で現物を前に雑談をしながら答を求めていく必要があります。
その時に「失敗したらどうするんだ?」とか、「わが社でそんなことができるわけがない!」みたいな反論が出るかもしれません。でもこれまでとは全く違うレベルがこれからの時代に生き残り・勝ち進むための必須条件になります。
本気でチャレンジするとしたら相当の痛みを覚悟する必要があるレベルです。
私はすべての指導先の皆様にこう言ってチャレンジの後押しをしています。ここで感じる痛みは決して原因不明の病気から来る痛みではありません。心配ありません、この痛みは「筋肉痛」です。
国体レベルの人がオリンピックに出ようとすればこれまでとはレベルの違う練習が求められるので筋肉痛が出ます。オリンピックで入賞しようとすればまた筋肉痛。金メダルと狙えば改めて筋肉痛。しかし筋肉痛は必ず治るし乗り越えれば更なるレベルアップです。
今年はみんなで筋肉痛を楽しみながら改善を実行しましょう!どうぞよろしくお願いいたします。
-
2022.12.06
【第288回】コンサルタントの改善日記 いただいたご質問に回答させていただきました。
「本や講演で文字情報以外に図やイラストをお使いになると思いますが、
どういった点を注意しておられますか。」
ご質問いただきありがとうございました。
-
2022.11.29
【第288回】コンサルタントの改善日記 私の出版した書籍や動画をご覧いただき誠にありがとうございます。
「私も、本を出版したいのですが。」とコメントやご質問をいただく事が多いです。
専門書を出版したい方に私の経験をお伝えします。昔の話ではありますので、現在とは違うこともあるかと思います。
少しでも参考になれば幸いです。 -
2022.11.01
【第284回】コンサルタントの改善日記 ボトルネックのカイゼンについてをお話いたしました。
「点」ではなく「流れ」が重要です。
全体の「流れ」のスピードを上げていくという視点でカイゼンをしてみてはいかがでしょうか。 -
2022.10.18
【第282回】コンサルタントの改善日記 「工場でのルールを守ってもらうのが難しい。どうすれば良いか。」というご質問をいただきました。
守ってもらえるルール・そうでないルールをご紹介しながら動画にいたしました。
-
2022.10.11
【第281回】コンサルタントの改善日記 工場の多能工化を高校野球を例に解説いたしました。
サポートし合いながら、多能工化・技能レベルを上げていきましょう。
-
2022.06.07
【第273回】コンサルタントの改善日記 あなたの現場に小学校から工場見学(社会科見学)のリクエストが届いたらどうしますか?
将来の発展に繋がるものかもしれません。