現場改善の手順紹介

e_01_2.jpg現場改善というコトバはとても幅の広い言葉です。

例えば、「材料が床に直に置いてあったので毎回しゃがんで取っていたのを、小さな台を自分で作ってその上に置くようにした。その結果、材料が汚れる心配もなくなったし、とても取り易くて楽に仕事ができるようになった」というのは典型的な現場改善でしょう。

一方、「トヨタ生産方式にあるカンバンシステムを工程間に導入して在庫削減をする」といった大掛かりなことも、現場でみんなが力を合わせて実行することが多いので、現場改善といわれます。

残念ながら現場改善というコトバがカバーする範囲をバシッと一言でいい切れないのですが、共通点はそこの現場で働く人たちが、毎日の仕事をする中で気付いたいろいろな問題点をチエと筋肉を使って自分たちが中心になって改善をすることをいっているのだと考えます。

そして、現場改善がしっかりと根付いた会社は、どんどんとモノづくりのレベルが向上しますので、経営的にも大きな成果を出せるようになっていきます。

すなわち、現場改善というのは経営手段なのです。

ところが、中には現場改善はした方がいいとは思っているけれど、昔と違って外国人の作業者が増えてコトバがうまく通じないから難しいとか、日本人であってもパートタイマーや派遣会社からの人が多いから、昔のようには協力してもらえない云々と、実行をあきらめているような経営者も多く見かけます。

しかし、時代によって環境は常に変化します。世の中の変化を受け入れないで、昔との違いをいくら分析したところで何も得るものはありません。今の時代の環境下においてどのように現場改善を実行するかを考えなければいけないですね。

では、どうすれば現場改善がしっかりとできるようになるのか?! これについて私の方法をお話しいたします。

現場改善の手順

私の現場改善の手順は次の通りです。

KZ法を実施して全社的な問題を発見し、改善の方法を決定する
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改善を実行する
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改善発表会をする

基本的にこのサイクルを繰り返します。

KZ法という方法ですが、Kは改善、Zは全社を表していて、みんなが現場で全社的な問題点を短時間で具体的に発見する方法です。

多くの経営者が、この厳しい変化の時代においては、常に会社も変化させていく必要があると考えておられます。しかし、「何を変えたらいいのか分からない」とか、「どうやったらいいのか分からない」とか、あるいは「やりたくても従業員が協力してくれない」といって困っておられるのも事実です。

しかしKZ法を実行することによってそれらの経営者の悩みがわずか3時間で解消されます。問題が全員に見えるようになるのです。見えれば分かります。分かれば動けます。

分かったところでみんなで手分けして協力して改善を実行します。

ここで言う現場改善とは、製造現場の改善だけではありません。KZ法をすることにより、設計、購買、管理、営業といったスタッフ部門の問題も顕在化しますので、会社全体の現場の改善が始まります。

そしてできた改善の結果を、その前と後を写真に撮ってその内容をみんなに報告します。報告会をする理由は、実行した本人が自分のやったことを客観的に振り返ってまとめることでその人の改善力が更に高まるからです。それを聞く人も成功事例を聞くことで知識が増えて改善がやり易くなります。そしてここで最後に大切なことは、発表を聞いた上司や経営者がその結果と努力をほめてあげることです。その結果、現場改善はまさに経営上の重要な仕事であるということがしっかりと参加者全員に理解されるのです。

この改善発表の場を使って、それまでの改善成果をチェックして、それ以降の改善の進め方を討議して目標必達の体制を確認します。これによって、目標達成のP-D-C-Aサイクルが回ります。

現場改善を通じて、人を育て、モノづくりを育て、そして結果として会社全体が育つのです。